ホーム > 日企培训室 勉強会のお知らせ
> 12月22日中智日企俱乐部智樱会《ビジネス日本語における誤った表現の分析(二)》開催のご報告

定期セミナー・イベント

12月22日《ビジネス日本語における誤った表現の分析(二)》開催のご報告

报告文(中文)
 

  2022年12月22日(木)、中智日企倶楽部智櫻会第265回会員交流会「ビジネス日本語における誤った表現の分析(二)」が開催され、無事成功を収めました。今回の交流会はオンライン生配信形式で進行しました。

  今回の交流会には、堀場儀器、清水建設、イオントップバリュ、KDDI、五十鈴汽車工程柴油機(上海)、クボタ、キリン、東芝エレベーター、上海臼井発動機零部件、群馬県上海事務所など会員企業の経営事業部門担当者がオンラインで参加しました。

  交流会の開催に当たって、中智日企倶楽部智櫻会シニア諮詢顧問の鄒莉より交流会の主旨についての説明をしました。日本語の学習や交流の中で、気付かないうちに誤った表現を使ってしまう事がよくあります。日系企業で働く中国人従業員にとって、日本語でのコミュニケーションが必要な時に、正確できちんとした言葉使いができなければコミュニケーションに支障をきたしやすく、社内や外部の取引先とのコミュニケーションにも様々な影響を与えます。今回の交流会では、構文と助詞に関する間違いの分析と解説をします。また、受講生が提出したビジネスメールや、会社のレポート等の業務資料について、実際によくあるビジネス日本語の間違いを指摘します。今回の交流会が、間違いの生じた原因を分析し、正確な表現の考え方を学ぶことで、受講生の皆さまの総合的な日本語能力向上にお役に立てれば幸いです。


  今回の交流会は、中智日企倶楽部智櫻会特別講師の王建明先生が講師を担当しました。

  王先生はまず、構文と助詞から日本語の文法のポイントをまとめ、単語の種類を紹介した後、単文、複文、重文などの文の種類を具体的な例を交えながらわかりやすく解説しました。王先生は、文の意味を明確に理解するためには、文中の本当の主語と述語を区別することが重要であると指摘しました。その上で、修飾語についての解説に入り、それぞれの品詞は文中で全く異なる構成要素となるため使用時に混同しないようにすること、修飾語をうまく使うと文章の表現が豊かになること、語句の「構成」を詳しく学ぶと日本語の表現力が高まることを参加者へ伝えました。最後に王先生は、助詞の定義、種類、役割の使い分けについて詳しい説明を行いました。



  文法の知識に関する解説を終えた後、王先生は事前に参加者からご提供いただいた日本語の資料を見ながら、その間違った表現を指摘していきました。例えば、メールを書くときは慣用句を用いるのが通例ですが、敬語のレベルなど文脈に合った使い方をするようにすることが大切です。これらの誤りには典型的なものが多く、参加者が王先生の説明を聴きながら自身の文法の誤りを正すのに有益なものでした。


  3時間以上の講義の中で、王先生は基本的な文法知識や例文からビジネス日本語の実用化で起こりがちな問題を分析し、正しい使い方を説明しました。参加者の皆様は、文法上の間違いやすいポイントや自分の日本語表現の欠点について、より明確に理解することができた様子でした。オンラインでの交流会はどうしても対面での交流に比べ相互性が薄くなりがちですが、それでも参加者の皆様は集中して文法的な内容についての講義を静かに聴講されていました。参加者の皆様が、今回の交流会で学んだことを今後の業務で実践していただければ、幸甚に存じます。

  2022年の中智日企倶楽部智櫻会による会員交流プログラムは、今回の交流会をもってつつがなく終了致しました。中智日企倶楽部智櫻会では来年も会員の皆様のニーズに応える講座を提供し、専門的な知識ときめ細かなサービスで、より多くの業務のお手伝いをさせていただきたいと考えています。サービスに対する皆様からのご意見やご要望を歓迎致します。引き続き皆様のご愛顧とご参加を期待しております!


【背景】

  日本語の学習や交流の中で、気付かないうちに誤った表現を使ってしまう事がよくあります。この原因は、日本語能力不足の場合や、母国語の習慣の影響による場合、さらに両方による場合もあります。特にコミュニケーション中での不正確な言葉遣いや純中国式の思考をしてしまう等の問題は、日本語学習者達の共通の病となっています。日系企業で働く中国人従業員にとって、日本語でのコミュニケーションが必要な時に、正確できちんとした言葉使いができなければコミュニケーションに支障をきたしやすく、社内や外部の取引先とのコミュニケーションにも様々な影響を与えます。
今回は、今年の『ビジネス日本語における誤った表現の分析』第2回目のテーマとして、構文と助詞に関する間違いの分析と解説をすすめました。よくある間違いの事例を分析するだけではなく、受講生が提出したビジネスメールや、会社のレポート等の業務資料を用い、実際によくあるビジネス日本語の間違いを指摘しました。間違いの生じた原因を分析し、正確な表現の考え方を学ぶことで、受講生の皆さまの総合的な日本語能力向上にお役に立てれば幸いです。


【收益】

  1、よくある日本語の誤った表現を矯正し、正確で専門的な日本語を学びます。
  2、誤った例文を分析し、日本語能力を向上させます。


【講義内容】

  日本語の間違いやすい使い方の解析
  一、構文について
  二、助詞について
   三、実例の分析
  四、日本語学習について