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中智企業俱楽部「採用・入職に関する代表的事例の検討・分析とリスクマネジメント」開催のご報告

报告文(中文)

  2023年3月21日(火)、中智企業倶楽部総第270回会員交流会「採用・入職に関する代表的事例の検討・分析とリスクマネジメント」が中智研修室にて開催され、成功裏に終了しました。今回の交流会は、オフライン(対面講座)とオンライン(生配信)を組み合わせたハイブリッド方式で実施されました。

  今回の交流会には、津村製薬、三井金属、アルプス、リクルート、KDDI、三井繊維物資貿易、クボタ、中村精密、不二越、ミズノ、ブラザー、サクラクレパス、IAI、寧波住重機械、伊藤忠商事、神鋼商事、出光電子材料、コニカミノルタ、鈴木(中国)投資上海、オージー長瀬、KOKUSAI ELECTRIC、王子製紙、サイボウズ、東レ先端工程技術、シモンズ、中菱国際貿易、NSK、大都会、豊樹管理等の会員企業より人事・管理部門の責任者にご出席頂きました。また、PCCW、阪急阪神、広東新岸線科技等の北京市及び広州市の会員企業からもオンラインでのご参加を頂きました。


  交流会の開催に当たり、中智企業倶楽部シニア諮詢顧問の鄒莉より、交流会の主旨についての説明がありました。近年、採用・入職のプロセスにおける雇用差別問題がクローズアップされています。昨年の『婦女権益保障法』の改正や、一昨年の『民法典』及び『個人情報保護法』の導入により、雇用のリスクや個人情報の取り扱いリスク、女性労働者の労働保護などに関する一連の問題が、そのまま採用・入職プロセスにおけるより高いリスクとなっています。今回の交流会は、過去の経験から得られた教訓をまとめ、会員企業の皆様が採用・入職プロセスにおいて法律上の『落とし穴』を回避し、潜在的なリスクを低減するための一助とすることを目的としています。


  今回の交流会では、中智企業倶楽部特約講師の李偉先生が講師を務めました。


  李先生はまず、採用段階で考えられる雇用差別や雇用詐欺の問題について解説しました。李先生は、会社側が従業員の健康診断結果にアクセスする権利を有するか、従業員に犯罪歴がないことを証明する書類の提出を求めることができるか等の問題に触れ、会社側はあらゆる情報収集について、従業員へその必要性、収集手段、保存期間などを知らせる必要があると指摘しました。また李先生は、求人において求職者から情報を収集する場合は、個人情報保護法が求める「必要最小限度の原則」に従う必要があると説明したほか、労働契約を結ばない場合や、審査が不十分で問題のある社員を採用する場合などの事態に対処する方法を教授していました。

  続いて李先生は、最近の「試用期間中の従業員の解雇事案」を法的観点から詳細に分析した上、試用期間中の従業員に対するマネジメントの実務上のポイントをまとめて説明しました。また、「通知内容」の作成に当たっては、わかりやすい言葉を使い、明確かつ完全に従業員に知らせることが重要性であると強調しました。


  最後に李先生は、プロセスの整理、文章の最適化、法的意識の向上、管理者の管理意識の刷新という側面から、採用・入職のリスクマネジメントについてまとめました。

  3時間以上に渡る交流会を経て、参加者の方々は採用・入職段階での法的な問題点と実務上の注意点をより明確に理解することができた様子でした。また一部の参加者は、交流会の最中だけでなく、交流会が終了した後も李先生と自社の実情について活発な意見交換を行っていました。参加者の皆様は、学習と議論を通じて、今後の問題への対処法やアイデアを見出すことができた様子でした。


  中智企業倶楽部は2023年も引き続き会員の皆様のニーズに沿ったサービスを提供し、専門的な知識と品質の高いサービスで、より多くの業務のお手伝いをさせていただきたいと考えています。私たちはどのような形であっても、いつも皆様と一緒にいます。また、私たちのサービスに対するご意見、ご感想をお待ちしております。