ホーム > 日企培训室 勉強会のお知らせ
> 5月23日《地域をまたぐ従業員雇用の典型案例360°再現分析とリスク管理》 開催のご報告

定期セミナー・イベント

5月23日《地域をまたぐ従業員雇用の典型案例360°再現分析とリスク管理》 開催のご報告

报告文(中文)

  2023年5月23日(火)、第277回中智日企倶楽部智櫻会会員交流会「地域をまたぐ従業員雇用の典型案例360°再現分析とリスク管理」が中智研修室にて開催され、成功を収めました。今回の交流会はオフライン(対面形式)とオンライン(ライブ配信)を組み合わせたハイブリッド方式で実施されました。

  今回の交流会には、ブイ・テクノロジー、KDDI、クボタ、ミズノ、中村精密、伊藤忠商事、カシオ(中国)貿易、三井繊維物資貿易、住化电子管理、ナ・デックス、旭化成、アルプス、サクラクレパス、出光電子材料、IAI、アークレイ国際貿易、堀場儀器、愛信(上海)貿易、明治(中国)投資、科意半導体設備、力森諾科(中国)投資、コニカミノルタ、三井化学、アシックス、アルバック、横河測量技術、伊藤忠繊維貿易、松下信息系統、日清オイリオ、日亜意旺等会員企業の皆様にご出席頂きました。


  交流会の開催に先立ち、中智日企倶楽部智櫻会シニア諮詢顧問の鄒莉より今回の交流会の主旨についての説明がありました。ビジネスの成長・拡大に伴い、地域をまたいで事業を展開する企業が増えています。経営面では同じ会社に所属していても、法執行や司法のあり方が異なるという問題に直面しがちです。今回の交流会では、具体的な事例を通して地域間の雇用の違いを確認し、地域横断的な雇用管理の問題について関連する法律を整理します。今回の交流会が、地域間雇用の対応策を見出す一助になればと考えています。


  今回の交流会は、中智日企倶楽部智櫻会特別講師の李偉先生が講師を務めました。


  交流会では、地域を越えた雇用に関わる具体的な事例を中心に講義が行われました。李先生は、連続した2回の固定期限労働契約の締結、期間の定めのない労働契約の締結、変則労働時間制の適用範囲、パートタイム労働者の社会保険、休暇管理、特別医療期間、残業時間の算定基準、経済補償金の算定などの問題について、事例から関連法律、実務上の運用ポイントまでを詳しく解説しました。


  期間の定めのない労働契約の締結について李先生は、「上海市では、連続する2回の固定期限労働契約満了後に労働契約を終了させることができるが、重慶市では、期間の定めのない労働契約を締結すべきタイミングで固定期限労働契約を締結した場合、労働者の意思など一連の事実を企業側が証明できない限り、労働者との合意があったとはみなされない」等のポイントを指摘していました。また李先生は、従業員のうつ病について、うつ病を精神疾患とみなすか否かは、実務上は程度によって判断する形になります。休暇の種類や期間は地域によって大きく異なるため、日常の労務管理には特に注意する必要があると強調しました。

  3時間以上に及ぶ交流会を経て、会員の皆様は地域横断的な雇用管理に関わる法律の違いや運用上の注意点などについて理解を深め、交流会中はもちろん交流会の終了後も李先生と実務上の問題点について意見交換を行っていました。会員の皆様は、本交流会での具体的な事案分析を通じて、今後のマネジメントのあり方についてより明確な考えを持つことができた様子でした。


  2023年、中智企業倶楽部はこれまでと変わらず、会員の皆さまのニーズにマッチしたサービスを提供し、専門的な知識と高品質のサービスで皆さまの業務を支援してまいります。どのような形であれ、私たちはずっと一緒にいます。我々のサービスに対する貴重なご意見やご提案を歓迎いたします。皆さまのご関心とご参加をお待ちしております!