e 《仮病、医療期、三期における管理上の難題と紛争処理テクニック》会員交流会を開催(2025年7月22日)- HRM.com
ホーム > HRニュース > 中国HRニュース> 《仮病、医療期、三期における管理上の難題と紛争処理テクニック》会員交流会を開催(2025年7月22日)

《仮病、医療期、三期における管理上の難題と紛争処理テクニック》会員交流会を開催(2025年7月22日)

报告文(中文)

2025年7月22日(火)、中智日本企業倶楽部・智櫻会総第334回《仮病、医療期、三期における管理上の難題と紛争処理テクニック》会員交流会を中智ビルにて開催しました。今回の交流会は、オフライン(対面授業)とオンライン(ウェブ配信)のハイブリッド方式で行われました。

今回の交流会には、積水化学、櫻華国際貿易、東京海上日動火災保険、清水建設、櫻花文化用品、プロテリアル、北京伊藤忠華糖綜合加工、島津企業管理、三井金属、クボタ、科意半導体設備、KDDI、安川通商、出光電子材料、指月獅子起、ダイキン(中国)、ダイセル(中国)投資、ヨコハマゴム、住友重機械工業、三井農林、一実貿易、王子製紙管理、全日空航空、KOA、聯洲油脂、三井住友海上火災保険(中国)、日清オイリオ、松下情報システム、愛沛電子国際貿易、小林製薬等の会員企業から、人事及び管理部責任者の皆様が参加しました。そのほか、北京、広州など各地の会員企業もオンラインで参加しました。


交流会に先立ち、中智日本企業倶楽部・智櫻会のシニア顧問である鄒莉より、本交流会の趣旨について説明しました。病気休暇、医療期間、「三期」などの管理問題は、長年にわたり人事担当者を悩ませてきた難題です。これらを法律に則り、かつ情理をわきまえて適切に対応する方法は、常に議論されているテーマです。今回の共有では、知識ポイントの整理と実際の事例分析を通じて、会員の皆様が関連する法律法規をより深く理解し、適用できるよう支援します。そして、休職中の従業員に対する管理体制を構築・改善することで、企業が負う可能性のあるリスクを最大限に抑えることを目指します。


交流会の講師は、中智日本企業倶楽部・智櫻会特約講師の李偉先生が担当しました。


交流会の冒頭、李先生はまず、最近皆さんの関心が高い「上海における2回目の労働契約期間満了後の契約終了」に関する実際の事例について解説しました。その後、本日のメインテーマに入るにあたり、李先生は「なぜ病気休暇中の従業員の管理が問題になるのか?」という問いを投げかけ、企業文化や企業の管理体制といった視点から、参加者と共に深く考察しました。続いて、李先生は病気休暇中の従業員管理に関連する法律規定や実務上の重要ポイントを紹介しました。特に、医療期間の法的定義、上海および全国における医療期間の計算方法、病気休暇中の待遇、そして病気休暇にかかるコスト精算などについて詳しく説明しました。医療期間の概念に触れた際、李先生は「医療期間とは、あくまでも従業員が労働契約の保護を受けられる期間を意味するものであり、病気の治療に必要な期間とイコールではない」と強調しました。また、病気休暇中の待遇に関しては、企業が法定義務と福利厚生とのバランスをしっかり取る必要がある点について、李先生は特に注意を促しました。


続いて、HRの皆さんが実務で特に困惑し、対応が難しいと広く指摘されている「軽い病気で長期間休むケース(小病大養)」や「虚偽の診断書による仮病」などの病気休暇の不正利用について、李先生は、休暇申請プロセスの管理、会社による真偽確認の権利行使、就業規則のコンプライアンス、病気休暇待遇の指導等の視点から対処法を詳しく解説しました。

最後に、妊娠期・産休期・授乳期の3つの時期にある女性従業員の管理についても、李先生は法律面および実務面の両方から解説を行い、企業がとるべきリスク管理の方策について提案を行いました。


3時間を超える学習を経て、参加した会員の皆様は、医療期間や「三期」管理に関わる法律規定や実務スキルについて、より明確な理解を深めることができ、今後の管理業務における重点や方向性についても一層はっきりと認識するようになりました。休憩時間や終了後には、多くの会員が日常の管理業務における疑問点について、李先生と熱心に意見交換を行いました。

中智企業倶楽部は、2025年も引き続き会員の皆様のニーズに合ったサービスを提供し、専門的な知識と質の高いサービスををもって、中国における会員企業の健全で持続可能かつ質の高い発展を支援してまいります。当倶楽部のサービスに対する貴重なご意見やご提案を歓迎いたします。皆さまのご関心とご参加をお待ちしております!