《生成AI時代のタレント変革》 会員交流会を開催(2025年9月25日)
2025年9月25日(木)、中智企業倶楽部日本企業倶楽部・智櫻会総第330回《生成 AI 活用による経営変革》会員交流会を中智ビルにて開催しました。今回の交流会は、アクセンチュアとの共催で行いました。
今回の交流会には、キヤノン(中国)上海、ハーモニック、佐藤自動識別系統国際貿易(上海)、積水化学(中国)、キリン(中国)、住化電子管理(上海)、上海津村製薬、ブラザー機械商業(上海)、島津企業管理(中国)、欧応恵(上海)、コニカミノルタ弁公系統(中国)、富士通(中国)信息系統、クレハ(中国)、三井住友銀行(中国)、アズビル(上海)、全日空、上海菱威深信息技術、騰龍光学(上海)、上海光電医用電子儀、明電舎、中国キューピー等の会員企業から高級管理者の皆様が参加しました。
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交流会の開始に先立ち、中智日本企業倶楽部・智櫻会部長の馮串紅より、今回の交流会の主旨についての説明がありました。激しく変化する世界経済環境の中、デジタル化と人工知能が急速に発展する中国において、多くの会員企業は中国市場での持続的な発展を実現するため、ビジネスモデルや組織の主体的な変革に積極的に取り組んでいます。会員企業の実際のニーズに応えるべく、私たちは「人工知能が各業界・企業・職務にもたらす影響、実践事例と今後のトレンド」を主軸に据え、シリーズ型のセミナーを企画しました。初回の「経営変革」に続き、今回は変革の核心である“人材”に立ち返り、生成AIがいかに組織と人材の役割を再構築するかに焦点を当てます。本日の専門家による講演を通じて、皆さまの持続可能な発展への道を探るうえで実りある示唆を得られることを期待しています。
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第一部:テーマ共有セッション
交流会は、アクセンチュア大中華区製造・流通本部 日本企業担当責任者、マネジングディレクターの河原崎研郎氏が講師を務めました。
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まず河原崎氏は、生成AIが企業管理を再構築する上での核心的な影響力について紹介しました。その中で、AIはテキスト、画像、音声などの複雑な情報の処理・生成能力において大きな進化を遂げている。将来的には、AIエージェント同士が直接対話・交渉を行い、業務プロセスを自動的に最適化する新たなモデルが登場する見込みである。境界のAIは業務と人材の境界をますます曖昧にし、業務フローや人材スキルの定義が再編されることになると指摘し、さらに河原崎氏は、生成AIは従来のツールの枠を超え、企業や個人にとっての「知的パートナー」としての役割を果たしつつあると述べました。
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続いて生成AI時代に求められる人材について、河原崎氏は、AI時代において従来の実務中心の「ハードスキル」は基礎的な要件となり、個人の独自価値はAI活用能力、創造性とストーリーテリング能力、人間関係能力、そして成長マインドセットにより発揮されると指摘し、成長マインドセットの部分では変革意識、オーナーシップ、批判的思考を持ち、AIの出力を盲信せず、AIを超える価値創造に努めることが重要であると述べ、さらに生成AI時代の人材変革に対応する8種類の人材タイプを示したAI時代人材マップを提示し、人材再構築の明確なフレームワークを提供しました。
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第二部:パネルディスカッションによる共有セッション、アクセンチュアの実践と探求
本セッションは河原崎氏が司会を務め、大中華区インテリジェント・オペレーションズ本部リードの岳彬氏、同事業本部ディレクターの洪蕾氏、同事業本部クライアントマネージャーの邢静雯氏が参加しました。四人は円卓形式の議論を通じて、アクセンチュアが変革を推進するための4つの「アクセラレーター」―リードと学習、業務の再創造、ワークフォースの再構築、従業員の準備について共有しました。
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パネルディスカッションの最後に、岳氏は、生成AIを活用した企業変革の成功は、まず経営層の認識革新から始まり、業務プロセスの再設計を経て人材構造の再構築を促進し、最終的に全社員のエンパワーメントを通じて実現される体系的なプロジェクトであると述べ、今後さらに多くの企業と交流・議論できることを期待すると述べました。
約3時間にわたる交流会を通じて、会員企業は生成AI時代における働き方の再構築や求められる人材の変革について、より深く理解することができました。また、休憩時間や交流会終了後には、多くの会員が実務上の疑問や課題について講師や他の参加者と意見交換を行いました。
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中智企業倶楽部は、これからも初心を忘れず、会員企業同士の相互支援と協力の橋渡し役として、引き続き中国における会員企業の健全で持続可能かつ質の高い発展を支援してまいります。