《労働契約の更新と終了管理》会員交流会を開催(2025年10月21日)
2025年10月21日(火)、中智日本企業倶楽部・智櫻会総第341回《労働契約の更新と終了管理》会員交流会を中智ビルにて開催しました。今回の交流会は、オフライン(対面授業)とオンライン(ウェブ配信)のハイブリッド方式で行われました。
交流会には、不二越(中国)、上海KDDI通信技術、斯庫林(上海)企業管理諮詢、富士通将軍(上海)、ミスミ(上海)投資、積水化学(中国)、平田機工自動化設備(上海)、東京海上日動火災保険(中国)、科意半導体設備(上海)、出光電子材料(中国)、住化電子管理(上海)、指月獅子起(上海)、安川通商(上海)実業、阪急阪神国際貨運(上海)、上海マタイ貿易、住友重機械工業(中国)、上海東洋油墨製造、小松(中国)投資、愛発科商貿(上海)、ニチレイ企業管理諮詢(上海)、伯東企業(上海)、ブラザー(中国)商業、王子製紙管理(上海)、上海知可颯貿易、伊藤忠繊維貿易(中国)、滋栄技研貿易(上海)、重機(中国)投資、コニカミノルタ諮詢(深圳)上海分公司、クレハ(中国)投資、住友精密工業(上海)、上海椿本商貿、太陽環亜(上海)企業管理、西日本貿易(上海)、上海席夢思床褥家具、大成温調建築工程(上海)、上海弩速克国際貿易、菱華電機貿易(上海)、ハウス食品(中国)投資、上海稲田産業貿易、徳碩管理諮詢(上海)、欧立恩拓電機商貿(上海)などの会員企業から人事および管理部責任者の皆様が参加しました。そのほか、北京や広州等の会員企業がオンラインで参加しました。
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交流会に先立ち、中智日本企業倶楽部・智櫻会の高級経理である魯亦雯が、本交流会の開催趣旨について説明を行いました。2025年9月1日から施行される最高人民法院による『労働争議に関する司法解釈(二)』では、労働契約の更新に関する規定が整備・統一されました。企業は雇用の過程で、必然的に労働契約に関わるさまざまな問題に対応する必要があります。『労働契約法』の実施が進むにつれ、労働契約の締結、履行、変更といった日常的な問題について、企業側の理解も徐々に深まってきています。しかし、労働契約の更新や終了に関しては、ベテラン従業員への信頼から、あるいは問題が発生する確率が低いことから、かえって対応が難しい問題が生じることがあります。今回の交流会では、労働契約の更新と終了における実務上の留意点を整理することで、会員企業が実務上のリスクを回避する参考となれば幸いです。
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交流会の講師は、中智日本企業倶楽部・智櫻会特約講師の李偉先生が担当しました。
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交流会の冒頭、労働契約を更新する法定条件や、労働契約が終了する複数の法的な状況について詳細に解説し、さらに『司法解釈(二)』における労働契約更新に関する補足規定にも特に言及し、今後の実務操作に対する強固な法的基盤が築かれました。
続いて、李先生は労働契約更新の実務操作について詳しく解説しました。通知の発出から新しい契約締結までの標準的な流れを整理したほか、実務上の難点である「労働条件の引き下げ」とみなされる範囲の定義について重点的に分析しました。さらに、更新時期の見極めに関する具体的な提案や、注意すべき重要なポイントについても説明しました。
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最後に、李先生は労働契約終了の実務操作について体系的に分析し、(1) 従業員からの疑問への対応方法、特別な保護対象者の識別、2回目の有期契約または10年経過時の終了問題への対応、経済的補償の計算を含む、契約期間満了に伴う終了。(2) 女性従業員の定年処理、年金と法定定年年齢の適用関係、早期退職、従業員の失踪宣告または死亡の場合の対応など労働者の主体資格喪失時の終了。(3) 会社解散時の終了時期、支店解散の処理方法、経済的補償の算定基準を含む、雇用主の主体資格消滅時の終了。という三つの主要なケースに分類して説明しました。
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3時間以上にわたる学習を通じて、会員の皆様は労働契約の更新および終了管理の実務について一層明確な理解を得るとともに、今後の管理業務における潜在的なリスクポイントや実践における注意点をより明確に把握しました。交流会中や終了後には、会員の皆様から日々の業務で感じている実際の悩みについて、李先生と活発な交流が行われました。
中智企業倶楽部は、2025年も引き続き会員の皆様のニーズに合ったサービスを提供し、専門的な知識と質の高いサービスををもって、中国における会員企業の健全で持続可能かつ質の高い発展を支援してまいります。当倶楽部のサービスに対する貴重なご意見やご提案を歓迎いたします。皆さまのご関心とご参加をお待ちしております!