《ストレスマネジメントから心理的安全性へ――日中職場のメンタルヘルス実践》会員交流会を開催(2026年6月25日)
2026年6月25日(木)、中智日本企業俱楽部・智櫻会総第360回《ストレスマネジメントから心理的安全性へ――日中職場のメンタルヘルス実践》会員交流会を中智ビルにて開催しました。
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交流会には、上海櫻花文化用品、東京海上日動火災保険(中国)、積水化学(中国)、上海津村製薬、上海江崎グリコ食品、明治製菓食品工業(上海)、ダイキン(中国)上海分公司、キリン(中国)、清水建設(中国)、小林製薬(中国)、上海凱訊通信工程、三菱重工業(中国)上海分公司、重機(中国)、聯洲油脂(上海)、上海KOA電子貿易、日亜意旺機械(上海)、東芝(中国)、日清オイリオ(上海)国際貿易、三櫻(中国)、日清食品(中国)等の会員企業から、人事及び管理部責任者の皆様が参加しました。
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交流会の開始に先立ち、中智日本企業俱楽部・智櫻会高級経理の魯亦雯より、本交流会の開催趣旨について説明しました。近年、中日両国の企業は共通して重要な課題に直面しています。それは、従業員のメンタルヘルスの問題が、個人の私的な悩みという枠を超え、組織の安定性、生産性、さらには持続的な成長に影響を及ぼす経営上の重要課題へと発展していることです。本講座では、中日両国の職場におけるメンタルヘルスに関するデータや社会環境の変化、企業の実践事例を踏まえながら、両国企業が共通して抱える課題や、それぞれに特有の課題について考察します。また、「心理的安全性」がなぜこれからの組織に不可欠な能力となるのかを解説するとともに、企業における具体的な実践方法についても紹介し、健康でレジリエンスが高く、活力に満ちた持続可能な職場環境づくりを支援します。
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本交流会では、中智関愛通EAP事業部副総経理の毛寒暁氏が講師を務めました。
講演の冒頭では、毛氏が軽いアイスブレイクを交えた双方向のコミュニケーションを通じて、参加者同士の距離を縮め、リラックスした雰囲気の中で交流できる場づくりを行いました。続いて、北米、日本、中国におけるEAP(従業員支援プログラム)の発展の歴史を振り返りながら、企業が従業員のメンタルヘルスを重視するようになった背景について解説しました。日本では、法制度の整備により、職場のメンタルヘルス対策が体系的に構築され、ストレスチェックやカウンセリングなどの支援体制も充実しています。一方、中国では、メンタルヘルスへの関心は年々高まっているものの、全体としての普及は依然として十分とは言えません。集団志向の文化や精神的な問題に対する偏見(スティグマ)、プライバシーへの懸念、さらには管理職の認識不足などの影響から、従業員が自ら相談や支援を求めることへの心理的ハードルは依然として高い状況にあると説明しました。
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続いて毛氏は、企業におけるメンタルヘルス管理の考え方が、個人のストレスをケアするだけの対応から、組織全体を対象とした体系的な支援へと変化していることを説明しました。日本では、法令に基づく制度整備により、職場のメンタルヘルス対策が日常的かつ継続的に実施される仕組みが構築されています。一方、中国では、多くの企業が自主的にEAPやメンタルヘルス研修を導入しているものの、形式的な取り組みにとどまるケースも少なくなく、継続的かつ実効性のある運用・管理体制の構築が今後の課題であると指摘しました。
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最後に毛氏は、心理的安全性は従業員のメンタルヘルスを支える基盤であると説明し、「心理的安全性の4層構造」について紹介しました。中日両国に共通する集団志向の職場環境では、心理的安全性が欠如すると、従業員が本音を言えずにストレスや葛藤を抱え込み、精神的な消耗を招きやすくなります。そのため、心理的安全性を備えた組織づくりは、さまざまなメンタルヘルス施策を効果的に機能させるための前提条件であると述べました。また、企業は「コントロール感」「つながり感」「人間尊重感」「充足感」の4つの視点から心理的安全性の高い職場環境を構築することが重要であると説明しました。具体的には、安定したフィードバックの実施、チーム内のコミュニケーション機会の充実、ネガティブな感情を受け止める風土づくり、従業員一人ひとりの価値を引き出す取り組みなどを通じて、包容力があり、心身ともに健全な職場づくりを推進していくことの重要性を紹介しました。
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約2時間にわたる講義と交流を通じて、心理的安全性について理解を一層深めました。また、質疑応答の時間や交流会終了後には、参加者が日頃の業務で直面している実務上の課題について毛先生と活発な意見交換を行い、多くの疑問や課題の解決につながりました。
2026年、日本企業倶楽部・智櫻会は引き続き会員の皆様のニーズに合ったサービスを提供し、専門的な知識と質の高いサービスで、会員企業の皆様が中国において挑戦し続け、持続的に発展できるよう支援してまいります。当倶楽部のサービスに対する貴重なご意見やご提案を歓迎いたします。