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2018年中国人的資本フォーラム中智特別会場「中国小売業人材発展フォーラム」無事成功を収める(2018年9月14日)

  
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 9月14日、中智上海経済技術合作有限公司は、上海嘉里大酒店で「中国小売業人材発展フォーラム」を開催し、無事成功を収めました。討論会では、中智の顧客代表二百余名が一同に会し、高度で専門的な議論に参加しました。


 目下、中国で産業構造の大変革が進むに伴い、一級都市では徐々にサービス業型、消費型社会が形成されていますが、オンライン小売業はトラフィックの伸びと商品の浸透がボトルネックとなる中、これを突破する道の模索が続いています。情報技術の変革と資本力の双璧が動力となって、オンライン販売とオフライン販売の急速な融合が進んでおり、小売業は今まさに新たな発展段階へと突入しています。

 伝統的な営業手法や販売モデルで、新しい消費理念を持つ人々が形成する市場を満足させることができるのか?ビッグデータによる営業販売やスマートショップなど新たなメディアで販売プラットフォームが次々と生まれてくる中、伝統的な小売業の人材はイノベーティブを巻き起こしている企業のニーズを満たすことができるのか?小売業に必要な人材とは?人材をどのように求めるのか?小売業の人材にまつわる課題をどのように克服すればよいか?


中智上海経済技術合作有限公司 党委副書記、董事 陶駿

 これら小売業が抱える課題に関し、中智上海経済技術合作有限公司は化粧品、映像設備、高級品、玩具、粉ミルク等を販売する著名企業の代表の方々とともに、小売業の人的資源管理が面している問題点と解決策について検討を重ねました。

 討論会は、中智上海経済技術合作有限公司党委副書記、董事の陶駿氏の主催者挨拶によって始まりました。挨拶の中で陶書記は、中智の人的資源管理モジュールや商品、サービス、顧客数や雇用者数などについて簡単な紹介を行いました。

 続いて行われた専門家による講演では、初めに惠氏栄養品(中国)有限公司の瞿峰大中華区総裁による「2020年の変革〜イノベーション・人材・文化」と題した講演が行われました。瞿総裁は、グループの最高責任者の視点から、小売業の新たな営業形態下における管理者の人的資源部門への期待と、人材管理と発展について企業に求められるものについて語りました。続いて、中智職業発展有限公司の李衛総経理による「小売業における柔軟な人材活用の現状とその発展傾向」をテーマとする講演があり、人材の招聘と管理の視点から見た人材の柔軟な活用における問題点と解決策、今後の人材活用についての考え方を述べていました。


惠氏栄養品(中国)有限公司 瞿峰 大中華区総裁


中智職業発展有限公司 李衛 総経理

 パネルディスカッションでは、中智上海外企服務公司の李明慧副総経理が司会を務める中、キヤノン(中国)有限公司上海分公司副総経理の栄奕文女史、資生堂(中国)投資有限公司化粧品本部部長の田睿智氏、マテル中国人的資源総監の徐耀東氏、レミーコアントローグループ大中華区人的資源総監の翁琦蕾女史、ピエール・ファーブル(上海)化粧品諮詢有限公司人的資源総監の劉洁怡女史らが意欲的に意見を述べ合い、新たな小売業の業態やビッグデータに基づいた思考、人材管理の課題などについて検討を重ねていました。



 新しい小売業の人材に関する問題について、マテル中国人的資源総監の徐耀東氏は、小売業人材向けの合理的なKPI考課制度と人材吸収力のある報酬奨励制度を設け、新たな人材発展に適合したプラットフォームを創造することも考えられるとするとともに、招聘プロセスを効率化、デジタル化し、人選を改善すべきだと指摘しました。また、新たな小売業界に必要な人材とは、職能を超えた全体を見渡せる思考能力が必要であり、企業内部での職位輪番制度もそうした人材の育成を手助けするのに非常に有効である、との意見を述べていました。


 資生堂の田部長は、「当社は人材をすでに戦略レベルで扱っており、『people first』の全世界戦略を行っています。如何にして現有人材のイノベーション力を引き出し、外部のイノベーティブな人材を引き寄せて、イノベーション型企業を確立していくか、不断の努力を続けなければなりません。当社マンツーマン研修の他に、全従業員へ英語の習得や国際交流を行わせるとともに、社内言語を日本語から英語へ変更し、全世界一体となってこの戦略を遂行しています」と紹介しました。


 キヤノンの栄副総経理は、人的資源管理に従事する者は時代とともに歩み、常に学習の心構えを持たなければならない。学びを主とする企業文化によって、人材の総合的素質の向上を導き出すことができる、としました。


 これについてレミーコアントローの翁総監も、彼女の考え方を述べました。「招聘の際には、自ら最終面接を行っていますが、これは若い彼らそれぞれの人材特性を理解し、彼らを人一倍のスピードで成長させなければならないからです。HRは世論の圧力に耐えながらも経営陣に影響を与えられる人材でなければなりません。また、招聘においては、大量採用の枠組みにあって、優秀な人材ならば従業員の身内であっても登用します。現有人材の慰留も同様に重要です。現部門の全員が新しい小売業やビッグデータを学んでいますが、他の部門に勤める他の若い従業員もこれに参加するよう強く提唱を進めているところです。」


 ピエール・ファーブルの劉総監は、4つの観点からのアイデアを提示しました。「企業ブランドを確立するに当たっては、喜びをもってイノベーションを起こすイメージを作り、時代の鼓動に歩調を合わせています。報酬の枠組みにおいては、業績給の割合を増やすことで小売への貢献とボーナスがよりリンクするようにしています。組織構造においても、新小売業専門のプロジェクトを立ち上げ、ニューリテールのノウハウを試しています。また、当社はトップクラスの商務学院と提携しており、当社の小売、管理グループはその理念や手法に基づき、現在の市場における小売のメソッドや今後の動向についても全面的に理解しています。」


 限りある時間の中、来賓の皆様は小売業の業態、ビッグデータ思考や人材管理を巡る問題について深く検討を重ね、各々の実践経験や小売業の発展に向けての専門的実務や考え方を互いにシェアし、それぞれに非常に素晴らしい視点を披露していました。今回のフォーラムは、参加した来賓の方々から、新たな小売業の発展と人材管理において大きな意義があり、思索を深める上で価値あるものだったとの評価を受けました。中智上海経済技術合作有限公司はより多くの企業へ人的資源に関する包括的ソリューションやハイエンド人材の交流の場を提供し、顧客企業の皆様の発展ためにより一層力を入れていきます。