2018世界著名企業青年人材発展上級フォーラム開催報告(日文)
10月14日、2018年世界著名企業青年人材発展上級フォーラムが、上海跨国採購会展中心において盛大に開催されました。今回のフォーラムは共青団上海市委員会、上海市普陀区人民政府、及び中智上海経済技術合作有限公司が共同で主催し、上海外企青年人材協会の協賛により開催されました。フォーラムには中国共産党上海市委副書記の尹弘氏、副市長の呉清氏等の指導者のほか、中智グループの王旭董事長、中智上海の単為民総経理、及び約20名の在中500強企業のグローバル及び中国地区CEOのゲスト、800名余りの世界各国の医薬、金融、小売り、自動車、テクノロジー業界等の有名企業から人的資源管理者及び企業高級管理層が今回の上級フォーラムに共同で出席しました。
午前中、まず外資企業座談会が開催されました。会には副市長の呉清同志が出席し、如何にして上海に優秀な人材を惹きつけるか、ビジネス環境の最適化等の問題について、市発展と改革委、市経済と情報化委、市科学技術委、市工商局、市食品薬品監督局、市組織部、市商務委、市人保局、市住建委、市税務局、団市委等の関係委員会と部局及び普陀区の指導者と外資著名企業の代表らが深く議論し交流しました。
フォーラムでは最初に、中国共産党上海市委副書記の尹弘同志がスピーチを行いました。尹弘氏は、冒頭で開放が無ければ今日の上海は無く、開放が無ければ上海の未来は無いと指摘しました。スピーチでは、「青年人材の発展には社会全体が共同で青年に注意を払わなければならない。上海は常に人材を非常に重要な任務に位置付けており、人材を優先的な発展戦略として深く実施し、青年人材の育成誘致、青年人材の事業発展に力を入れ、常に上海の人材の「貯水池」を拡大している。各級党委と政府は人材奉仕の意識を強化し、企業の人的資源配置における主体的地位をより尊重し、青年人材の成長発展の道を拓き橋を架け、より多くの青年人材が訪れ、滞在し、よく用い、移動できるようにさせ、企業の発展や、上海の都市エネルギーと核心競争力の向上により大きな力を貢献できるようしなければならない。同時に、企業、とりわけ世界的著名企業が人材の現地化戦略を特に重視し、現地の教育機関との連携を深め、より多くの優秀で高い素養のある青年人材を育成することを希望する。」と述べました。
フォーラムの基調講演は、アストラゼネカ業務執行副総裁、インターナショナル事業中国総裁の王 磊 氏、ネスレ大中華区董事長兼首席執行官のRashid Aleem Qureshi 氏、バイエルグループ大中華区総裁 、バイエル(中国)有限公司董事長の朱麗仙 氏、CBRE北アジア区総裁兼大中華区首席執行官のBen Duncan 氏らが行いました。すばらしい基調講演では、欧米のグローバル企業における人材分野の先端戦略を紹介しました。
今回のフォーラムには日系企業を代表して、富士フイルム(中国)投資有限公司中国地区社長、CEOの武冨博信氏、日本リンナイグループ執行役員、上海林内有限公司董事総経理の進士克彦氏、みずほ銀行(中国)有限公司董事長、中国総代表の岡豊樹氏、資生堂(中国)総代表の藤原憲太郎氏、三井住友海上火災保険(中国)有限公司董事長兼総経理の伊藤幸孝氏、及び外企青年人材協会の会員代表(伊藤忠繊維貿易(中国)有限公司副総経理)何平氏らが出席しました。
日系企業のゲスト及びその他約20名の在中500強企業のグローバル及び中国地区CEOが共に、「グローバル企業の現地化人材戦略」、「人工知能時代において如何にして人に能力を与えるか」、「人材のアップグレードと進化」等、大きく三つのテーマについて、基調講演とパネルディスカッションを行いました。
CBRE、ペルノ・リカール、みずほ銀行、資生堂、WeWork等の企業からゲスト代表が企業のグローバル人材戦略とは何か、如何に中国に根を下ろすか、企業の人材集団が直面するチャレンジ等の問題について深く議論しました。
続いて、シュナイダーエレクトロニック、富士フイルム、リンナイ、マイクロソフト、フォルシア及びアバナードのゲスト代表がパネルディスカッションを行いました。その中で、企業自身の実践経験から、人工知能の企業に対する影響や、この時代において如何にエンパワーメントを実現するか等の議題について、パネリストが素晴らしく白熱した議論を交わしました。リンナイの進士総経理は、「人工知能技術の継続的な発展に伴い、政府部門や企業を問わず、人類の幸福を目的として追求しなければならず、今から十分な予測と様々な対策を講じなければならない。また将来的には、人工知能の発達が引き起こす就職難等の問題、企業が果たすべき役割等、これらは全て企業が考えるべき課題だ」と述べました。
最後に、伊藤忠繊維、三井住友海上火災保険、ワイス、SHV、シトリックス等の企業の代表が、企業の人材発展戦略の実例と特徴を共有し、各企業のコア継承人材の育成と進化戦略を紹介し、皆様が関心を持つ「人材の進化がどのように業務を補完し合うか」等の問題について、深く意見交換を行いました。
ディスカッションの終了後、中国国際技術智力合作有限公司党委書記、董事長の王旭氏、共青団上海市委員会書記、市青聨名誉主席の王宇同志、中共普陀区委常委、副区長の顧軍同志らが基調講演やパネルディスカッションに参加されたゲストの皆様に上海青年人材発展導師証を授与しました。将来、これら著名企業の高級管理者の皆様は、青年人材の指導者として、自身の専門業界の強みと実務経験によって、共に上海の人材高地建設を支援してくれる事でしょう。
フォーラムの最後に、中国国際技術智力合作有限公司党委書記、董事長の王旭氏、共青団上海市委員会書記、市青聨名誉主席の王宇同志がそれぞれ閉幕の挨拶を述べ、フォーラムは終了しました。王旭董事長は、「中智グループは人的資源サービスに従事する中央企業として、人材サービス、管理分野において豊富な経験と資源を有します。“智領中国”の使命に導かれ、中智グループは、サービス人材の価値の提供と付加価値を融合し、中智の価値理念とビジネスモデルを再構築し、価値の流れと増加をスムーズにし、全ての要素、全ての産業チェーン、グローバル化した人材エコシステムを共同で構築します」と述べました。
当日のイベントでは、日系企業のゲスト代表と上海市副書記の尹弘同志、中智グループの王旭董事長、中智上海の単為民総経理らが握手を交わし、メディアの取材を受けました。政府や欧米企業との交流を通じ、ゲストの皆様は、大きな魚が小さな魚を食べる時代から速い魚が遅い魚を食べる時代になったことを感じていました。この様な大きな環境下では、日系企業の控えめなグループは外部との交流や学習を強化しなければなりません。自分自身を直視し、相手と向き合い、常に新鮮な血液を吸収する事によってこそ、今日の新しい時代に目覚ましい発展ができるでしょう。
「世界的人材強国の建設」という戦略が掲げられて以来、人材発展は政府の重点業務となっています。上海もまた国際競争力のある人材システムの確立を加速し、世界一流の人材開発環境の構築に努力しています。この様な背景の下、11月の国際輸入博覧会開催前に、2018年世界著名企業青年人材発展上級フォーラムが成功裏に開催されました。今回のフォーラムは、政府関係部門と世界の著名企業の高級管理者が集い、イノベーション人材の育成や、青年人材の発展空間の最適化方法について深く議論し、上海のハイレベル人材高地建設のため新しい智恵と力を注ぎました。
中智日本企業倶楽部・智櫻会
2018年10月16日