史上最も高価な女性清掃員
(女性社員「三期(妊娠・出産・育児期)」権益10大争議案例 - 中智法案解説 - 人的資源)
案例の内容:
2007年4月、上海某会社の熟練プランナー、楊華さんは1ヶ月の長期休暇を取り、海外にいる夫を訪ねた。5月21日に再び出社したとき、会社が、あるプロジェクトの解散を宣告し、彼女を含む計10名の従業員は離職しなければならなくなったと聞かされた。このとき彼女は妊娠していた。会社は労働契約を解除することができず、彼女に会社の男女トイレ、床、ゴミ箱、便器と洗面所などの清掃、消毒、衛生業務を担当する清掃員としての仕事を割り当てた。この事に対し、彼女は悔しくてたまらない。「私の月給は9000元、もしこの契約にサインしていたら、史上最も高価な清掃員になっていたわ。」
案例の評価:
たとえ楊さんの元のポジションが既に廃止されたとしても、ポジションを調整するのが当然である。特に「三期(妊娠・出産・育児期)」の社員のポジション変更では、当然業務量を減らすなど、これに見合った業務であるべき。トイレの清掃、これは妊婦にとって適切な業務とは言えない。月給9000元の社員に見合うポジションが清掃員以外に見つからないというのは、実に承服し難いことである。
出所:中智上海経済技術合作公司
人的資源
(業界動向)
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(中智法案解説)
-女性社員「三期(妊娠・出産・育児期)」権益10大争議案例